野菜畑日記 2008年7月27日(日) 茄子トマト小さき鋏がお手伝い 足もとを飛び立つ白蝶茄子畑 |
今日も真夏日、というより猛暑日。この暑さのおかげもあって、ナス(茄子)、トマト、ミニトマト、シシトウ(獅子唐)、ピーマンが豊作です。
今日は、これらの夏野菜を陽太郎に切り採ってもらいました。
先日、陽太郎に小さな鋏を買ってやりました。私の使っている鋏は大きくて陽太郎にはまだ使いこなせませんから。折角畑で手伝ってくれているのに収穫できないのではかわいそうですからね。と言っても植木鋏ではなく、キッチン用の鋏です。
今日はこの鋏を初めて使うのです。さあ、うまくできるかな。
まず、ナスから始めます。ナスはすごく立派にたくさん生っています。小さな実も含めれば20以上はできています。
ナスは一つずつ独立していますし、葉っぱも実も大きいので、実をつかみやすく切り採りやすいようです。それでも初めてのこと、慎重です。大きな葉っぱに隠れているので、ちょっとやりにくそうです。
次にシシトウを収穫します。シシトウも沢山生っています。
シシトウは実と葉が入り組んでいますし、実もナスに比べて小さめですから、ナスを切り採るのよりは難しそうです。慎重に、慎重に。
こんなに沢山採れました。上手にできました。
それからミニトマト。先週もたくさん採りましたが、今週もたくさんできています。
ミニトマトも手で支えられるので切り採りやすいのですが、ちょっと力を入れて持つと鋏で切る前にヘタのところから外れてしまいます。ナスやシシトウを切り採るときよりも慎重です。
鋏はこの大きさ。これなら5歳の陽太郎でも簡単に使えます。
指を傷つけたりしないかな、と心配しましたが、杞憂に終わりました。赤く色づいたものだけを選んで上手に切り採りました。使いやすい道具を与えて、自由に使わせてみることが大事なのだな、と改めて思いました。
それから、トマト、ピーマン、キュウリ(胡瓜)を収穫しました。トマトは実が3つ4つくっついて生りますので、ナスに比べると少し難しいかもしれません。大きな玉は手でつかみきれないほどですから、それを左手で支えて右手に持つ鋏で切るのですが、なんとかやれました。
キュウリも30cmほどのものが2本生っていました。直径4cmほどで市販のものに比べると大振りです。でもこれがみずみずしくてうまいのです。シシトウ、ミニトマトをこなした陽太郎にはキュウリを切り採るのはとても簡単です。
チャマメ(茶豆)も良い状態です。今日は、残っているチャマメ(茶豆)を全て引き抜きました。エダマメ(枝豆)のあとにはダイコン(大根)を、チャマメのあとにはハクサイ(白菜)を植える予定です。
7月5日(土)に植えたネギ(葱)は順調に見えます。
しかし、ネギと同じ日に種を蒔いたニンジン(人参)は、全部で35箇所に3粒ずつあわせて100粒以上も蒔いたのですが、芽を出しているのはわずかに5株だけ。非常に残念です。加藤さんが丁度いらしたので、ニンジンが難しいですね、と申し上げたら、来週の講義のときにもう一度種を差し上げますから蒔き直してください、とおっしゃいました。ありがたい。再チャレンジできるのはうれしいです。
さて、今日の収穫です。
ナスとトマトはバケツに一杯。その他のミニトマト、シシトウ、ピーマン、キュウリもバケツに一杯。そのほかにトウモロコシが1本とチャマメが5株。今日も豊作です。
全てをテーブルに置いて恒例の記念写真。
12時のところにキュウリが2本、それから時計回りにナス、ツルナシインゲン、シシトウ、ミニトマト、ピーマン、トマト、チャマメ、11時のところにトウモロコシです。
まことにありがたいこと。 |
野菜畑日記 2008年7月20日(土) もぎたてのトマトをかじる懐かしく |
「暑いのにみんな来てるのね。」
今日の畑仕事は、顔見知りのおば様のこの一言で始まりました。
今日は真夏日。朝のラジオは「熱中症に注意しましょう」と呼びかけていました。
陽太郎は、おばあちゃんの家に泊まりに行って今日はお休み。今日は講義もありませんから、収穫をして、トマトやナスの支柱への結わえ付けを点検してきつくなっているものは結わえ直してやります。あとは、草取り。
じっとしていても汗が出ます。じっとしていても、動いていても汗が出るのですから、動いているほうが良いのです。早速、自分の区画に向かいます。
まず目に飛び込んで来るのが、トマトの赤色です。緑の畑でそこだけ輝いています。トマトは夏の太陽に似合います。
もいだばかりの大玉トマトをその場でいただきます。がぶり。甘い。そしてトマト独特の香り。太陽に照らされていたのをそのままいただきますので、生暖かいホットトマトです。子どもの頃の夏休みに近所の畑でもぎ立てをいただいたときの記憶がよみがえります。懐かしい。
先週は緑だった、最も大きな実も赤く色づいてきました。
ミニトマトもとても元気。まさに鈴生りです。
これも一粒をその場でいただきます。大玉トマトより更に甘く、ジューシーです。うれしくなります。真夏の暑い太陽にかんかんと照り付けられて水分が蒸発し、糖度が増すのです。まるでワインの葡萄作りに似ています。
美味しいことは虫にもわかるようで、虫に食われているものが、ミニトマトだけで7個もありました。そのままにしておくと更に虫が増えますので、虫が食ったものは切り捨てます。
わかりますか。真ん中のトマトに小さな虫が這っているのが。長さ8mmほどのこういう虫が、5mmほどの穴を開けて中に住んでいるのです。
ナス(茄子)もたくさんできています。他の区画に比べて育ちが遅かったのですが、もう大丈夫。5cm以下のものを加えると15個ほども実が生っています。
地面に近いところに生っているナスはどれも土が付いています。昨日夕立があったそうですが、その雨の激しさがわかります。
シシトウも豊作です。いい形のものがたくさん。
小さなものは横を向き、大きくなると地面に垂直に垂れ下がります。横向きのものは小さいので来週まで残しておきます。
ピーマンも順調です。数はそれほど多くありませんが。
キュウリ(胡瓜)は苦戦しています。葉っぱが病気になっていてどうにも元気がありません。去年は太過ぎるぐらいのがたくさん採れましたが、今年は難しいかもしれません。それでも種から育てたものは、小さいながらも育っています。大きくなりますように。
虫の影響がひどいのは、サトイモ(里芋)です。
先週大きな小指ほどもあるイモムシを見つけて殺したのですが、まだ他にもいたようです。
サトイモは全部で5株、ヤツガシラが1株ありますが、全部葉っぱをかじられています。慎重に葉の裏側を探しますが、虫は見つかりません。今日は殺虫剤を撒いておきましょう。このままにしておくと葉っぱがなくなってしまいます。そうなれば、サトイモはデンプンを作ることができず死んでしまいます。サトイモの場合は地中の芋を食べますから、葉っぱに少量の薄めた農薬をかけても食用のところには影響がないのです。
チャマメ(茶豆)も順調です。しかし、ちょっとサヤが薄いものが多いです。二株だけを抜き採ります。来週、全部を採ることにしましょう。
しかし、チャマメも葉っぱが虫に食われています。大きな穴が開いているものもあります。穴が開いていますが、青々しています。葉っぱは穴が空いたぐらいでは枯れないのです。というのも、葉脈が葉っぱ全体に行き渡っているからだそうで、このことは「葉っぱのふしぎ」という本で知りました。
(葉っぱのふしぎ 田中修著 サイエンス・アイ新書)
それにしても、大きな穴ですね。不思議です。トマトに付く虫は実を食べて葉っぱは食べませんが、チャマメに付く虫はサヤや豆には目もくれず葉っぱだけを、ムシャムシャ食べます。
トウモロコシはそろそろ終わりです。ゆめのコーンを2本採りました。今シーズンはトウモロコシを本当に楽しみました。美味しかったです。おやつにお惣菜に大活躍してくれました。
ツルナシインゲンは、葉っぱがだいぶ疲れてきましたが、まだ収穫できます。
僕が勝手に白いスイートピーと呼んでいる白い花がいくつも咲いています。
先々週植えたネギは特に変わらず、順調そうです。同じときに種を蒔いたニンジンは、まだ芽が出ていません。大丈夫かなあ。
道具置き場と講義室になっているビニールハウスの黒板に、園主の加藤さんからのメッセージが書かれています。
夕方、ニンジンに水遣りを、と書かれています。
しかし、週末農業では、毎日夕方水遣りには来られません。昨日のように夕立に期待するしかありません。発芽したら、気温が上昇しているので、パオパオとマルチを取るように、とも書いてありますが、我が家のニンジンはまだ芽が出ていませんので、そのままにしておきます。鳥対策だから、芽が出るまでパオパオを外すわけにはいきませんが、でも、最近の暑さです。悪い影響がなければよいのですが。。。
さて、今日の収穫です。
カラフルでいいですね、夏の収穫は。パッと明るく輝いています。
左奥にトマト、その手前にピーマン、シシトウ、ミニトマト、右奥にチャマメ、その手前にトウモロコシ、ナス、ツルナシインゲンです。トマト、ナス、ピーマン、シシトウ、ミニトマト、どれも輝いていてうれしいです。 |
野菜畑日記 2008年7月12日(土) 鍬仕事緑を映す玉の汗 |
真夏日です。正午過ぎの気温が33度を超えるとの予想です。
週末の土曜も日曜も同じような予報ですから、それなら早いほうが良いと畑に出かけました。実のところ、畑に行く日は選べないのですね、週末農業にとっては。本当は、平日の朝の涼しいうちにその日食べる分だけ採るのが一番なのですが。
大玉トマトがとてもよく色づきました。美味しそうです。
野球の硬式ボールぐらいのものもあります。
これが赤くなったら迫力あるだろうなあ。
ミニトマトも負けてはいません。鈴生りです。赤いものだけを選んで収穫します。
今日は、野菜ページの編集部のIさんが畑に来てくれました。ナス(茄子)やトマトなどを切り採るのは、彼にやってもらいました。
初めての経験だそうで、とても慎重です。僕も初めてトマトを採った日を思い出します。
Iさんが手伝ってくれるのを見て刺激されたのか、陽太郎が鍬を使い始めました。畝と畝の間に鍬を入れて土を柔らかくして空気を入れてやる中耕という作業です。それに似ていますが、彼が考えているのは畝と畝の間に線路を描くことなのです。鍬を使う姿もだんだん様になってきましたね。
今日はIさんに収穫を任せて、僕と陽太郎は草取りをしました。おかげでたくさんの雑草を抜くことができて畑がきれいになりました。陽太郎が草取りが上手なこともわかりました。
ナスが大きく実りました。先週7cmほどで残しておいたものが15cm余りまで伸びました。ようやくナスらしいのができるようになりました。秋茄子と言いますから、これからです。1週間に8〜10cmも伸びるのですね。
シシトウ(獅子唐)もとても元気です。長さが5cm以上もあるものもあり、ピーマンかと思うほどです。シシトウの小さな実は空に向かって伸びています。花のめしべが実になるわけで、実が小さな間はめしべと同じように上に向かって伸びますが、大きくなって重くなると垂れ下がるようになるのですね。
ピーマンは小さいのが5個ほどできています。大きいものでも3cmほど。来週なら丁度良い大きさになるでしょう。
キュウリ(胡瓜)は相変わらず元気がありません。ようやく暑くなってきましたので、これからに期待したいのですが。。。
トウモロコシは丁度良い状態になっています。今日は、Iさんも来ているので、よい状態のものをもいで、畑で採り立ての生にかぶりつく、というのを体験してもらいましょう。
全ての収穫を終えて後は「今日の収穫」の写真を撮るだけとなったところで、トウモロコシの皮を向き、生で食べることにしました。これがうまいのです。甘くて、ジューシーで。丁度良いお昼ご飯になります。Iさんも満足してくれました。ね、言ったとおりでしょ。
枝豆も大変良い状態になりました。先週も収穫しましたが、豆が丁度良い大きさのものと小さなものが混ざり合っていました。今日の枝豆は粒が揃っていてとてもよさそうです。週末農業は一週間に1回の収穫ですから、畑に来たときに良さそうなものを選ぶだけですが、商品としての野菜を作っている人は収穫の最適期を野菜ごとに見分ける目が必要なのですね。
先週植えたネギと、種を蒔いたニンジンですが、まだ1週間しか経っていませんから、特に変化はありませんが、順調なようです。
ニンジンはパオパオをかけてあります。鳥が来て新芽を食べてしまわないように、という配慮です。
サトイモ(里芋)の葉っぱがところどころ虫に食いちぎられています。葉っぱを見ると大きな青虫がいました。こいつが葉っぱを食い荒らした張本人です。ご丁寧に糞までしています。このままにしておくと葉っぱがなくなってしまいますので退治しました。
1週間に一度の週末農業は、こういう虫に対しては発見が遅くなり見逃してしまうリスクがあります。
今日の収穫です。
左上から時計回りに、トウモロコシ、ナス、エダマメ、トマト、シシトウ、ミニトマト、ツルナシインゲンです。エダマメは根っこをつけたまま持ち帰ります。この方が鮮度、糖度を保てるのです。手伝ってくれたIさんと半分ずつ持ち帰ります。
Iさんが自動車で来ていたので、自宅まで送っていただきました。まことに楽チンで、ありがとうございました。 |
野菜畑日記 2008年7月5日(土) 採り立てのトウキビ甘くかぶりつく 風抜けるトウモロコシの立つ中を |
「甘い」、「ホントに甘いわね」。
畑のあちこちで声が上がります。トウモロコシをもいで皮をむいてそのままがぶり。
甘い。
園主の加藤さんお勧めのトウモロコシの食べ方。加藤さんご自慢のトウモロコシです。
採れたてのトウモロコシは本当に甘いです。僕も一本丸ごといただきました。甘くてうまかった。
今がトウモロコシはピーク。今日は7本を収穫しました。
もうひとつ収穫の時期を迎えているのがエダマメ(枝豆)です。中にはサヤが開いて豆が見えているものもあります。
豆は育つと子孫を残そうとしてサヤから飛び出て地面に落ちようとするのです。その手前で収穫するのがベストなのですね。今日は2列あるうちの1列、7株を全部収穫しました。根っこをつけたまま持ち帰ります。エダマメは茎から離してしまうと糖度が落ちてしまうそうです。
エダマメもさやを開いて生で食べました。これも甘い。こういうことができるのも野菜を自分で作る楽しみのひとつです。
エダマメは、豆を選り分けて収穫するのがよいそうです。大きなものだけ選んで収穫し、小さなものを残しておく。すると数日のうちに小さなものも育ちますから、いつでも大きなものを収穫できます。しかし、僕のような週末農業には、数日のうちに畑に戻るということができません。
そこで、半分を根元から引き抜き土を落とし、根っこをつけたまま持ち帰ります。そうすると豆だけを採り切るよりも新鮮さが維持できるのです。根っこに水を含ませて持ち帰るのが最善だそうですが、重くなるので、これは割愛しました。
大玉トマトがようやく色づきました。色づいたものを収穫します。いくつかは外側に穴が開いています。虫が食ったのか、鳥が食べたのか、なんとなく鳥が食べたように思われます。というのも、穴が開いているのは表面から数ミリぐらいまでで、それ以上深い穴が開いていないからです。鳥も食べたくなる美味しさということですね。
ミニトマトも順調に色づいています。先週採ったものは、毎日サラダに入れていただきましたが、美味かったです。採りながらそれを思い出してうれしくなります。
ナス(茄子)の花がきれいです。実は小さいものが3個。食べ頃は3〜4日後なのでしょうけれど、週末しか畑に来られません。そのままにしておくと大きくなり過ぎると思われましたので、比較的大きなものを2個採りました。1個は残しておきます。1週間でどのぐらい大きくなるか見たいので。
キュウリ(胡瓜)が元気がありません。色が変わっている葉っぱが多く、病気になっているようです。加藤さんによると、キュウリの適温は25度以上だそうです。今日は真夏日ですが、これまではあまり暑くなかったので、それが影響しているようです。夏らしい暑さにこそキュウリは似合うようです。
シシトウ(獅子唐)は順調です。去年のシシトウは大変辛かったことを覚えています。先週収穫したものは、それほど辛くなく美味しかったので、加藤さんにそのことを伝えたら、「最初のものは良いんですけど、そのうち辛いものが増えますよ」とのお返事。あ、そうか。
今日の畑作業は3つ。
1.ニンジン(人参)の種まき。
2.ネギ(葱)の植え付け。
3.ナスの茎の結わえ付けの再確認。
ニンジンの種はマルチの穴ごとに3粒を蒔きました。
種を地表に置いて指でちょっと押し付けてやって軽く土をかけ、トウモロコシの雄花の穂を指でしごいて稲のもみがらのようにして土の上に置きます。肥料になるのです。
その上に軽く水をかけてやります。水をかけ過ぎると土が硬くなってしまうのであまりやり過ぎることはないそうですが、その割合が難しい。小鳥が来て種を掘り出して食べることのないようにパオパオをかけておきます。
ネギを植えつけるには、深さ15cm程度の溝を掘る必要があります。
よその畑の作業を見て、陽太郎が鍬を持ち僕が掘ると言います。こういうときにはやらせる方がいいので、好きにやらせます。去年の夏よりはしっかりしてきました。上の写真の溝も7割がたは彼が掘りました。
ちょうど一年前、初めて鍬を持ったときの写真です。
溝を掘った後、ネギを溝に並べていきます。全部並べ終わったら、根っこのところに軽く土をかけて手で押さえるようにします。
こんな風に並べたら、根っこが隠れる程度に土をかけ、軽く手で押さえてやります。
梅雨が去ったと実感させる夏空が広がります。夏らしい暑さですが、そんな優雅なことを言っていられない本当の暑さです。じっとしていても汗がにじみます。
葉物野菜が終わり、畑は果菜の実りのときです。トマト、ミニトマト、ナス(茄子)、シシトウ(獅子唐)、ピーマン、エダマメ、トウモロコシが収穫のときを迎えています。果菜の収穫のときにニンジンやネギの準備を始めます。一年中途切れることなく何かが収穫できるようにするのです。このあと、しばらくしたらダイコン(大根)の種を蒔き、ブロッコリー、カリフラワー、白菜などを仕込みます。冬に収穫する野菜は夏の終わりか秋の初めに準備をします。四季があることのありがたさを感じます。
今日の収穫です。
左からトマト、トウモロコシ、キャベツ、シシトウ、キュウリ、ナス、ミニトマト、エダマメです。
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