今日は秋晴れ。ピーマンの白い花が青空に映えます。畑には青空が似合います。
子どもの幼稚園のクラスメート、翔馬君も野菜畑デビュー。翔馬君は子どもの一番の親友。子どもが幼稚園で畑の話をしたらしい。それで是非行きたいと思うようになったそうだ。畑好きの子どもが増えるのは悪くない。二つ返事で連れてきました。
しかし、年中組が二人。どういうことになるやら。
今日は、加藤さんの講義がある日。講義がある日は作業が多いから、要領よくてきぱきと進めなくてはいけません。
講義の内容は、次のとおり。
1.来年継続の意向調査。
畑の空きが出たらやりたいという人が殺到しているとのこと。来年も継続したい人は、メモ用紙に区画番号と名前、それに来年栽培したい野菜名も書いて箱の中に入れて欲しいとのこと。
知人友人参加したい人がいればそういう人も申し込みができる。ただし、希望者多数の場合は抽選で決定。
東京都からはできれば練馬区以外の人を多く入れて欲しいと言われている。空きができて抽選になった場合、練馬区以外の人は優先的に選ばれることになるそうだ。
2.害虫対策の新兵器、フェロモントラップ。
これからハスモンヨトウという虫の発生が予想されるので、その対策としてフェロモントラップを設置するとのこと。ハスモンヨトウのメスのフェロモンでオスを引き寄せ退治するもので、畑の中央にフェロディンという薬品の入ったバケツを置くと、周囲1haにフェロモンが広がりオスがこのバケツに集まってくるとのこと。バケツの内壁には洗剤が塗られていてバケツの中に入った虫は滑って出られなくなってしまうのだとのこと。設置は来週から。できれば農薬は使いたくないのでこの方法は歓迎だ。
実は、加藤さんは10月3日、畑の全区画のカリフラワー、ブロッコリー、キャベツに、1000分の1に薄めた農薬を散布してくださったとのこと。区画によって虫対策、虫のつき方にバラつきがあるので、全体として虫対策をするのは、止むを得ないとのこと。
そうなのだ。虫は移動するからね。できるだけ農薬を使わない方が良いけれど最低限の農薬は仕方がないのですね。無農薬ではなく減農薬という考え方は現実を考えると止むを得ないと思う。
ハスモンヨトウは、http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/hasumon-yotou.htmlに詳しい。
3.ニンジン(人参)、ダイコン(大根)、ハクサイ(白菜)の間引きをキチンとすること。
間引いたよ、という人もいろんな角度からもう一度良く見たほうが良いと加藤さん。間引いたつもりでも見えないところに残っているよとのこと。
4.ブロッコリーのわき芽はできる限り取り除くこと。わき芽はハサミで切り取ること。そのとき、葉っぱを切らないように注意すること。手で折り取ったりするとそこから病気になることがある。葉っぱを切ってしまうと成長が止まる。
5.ナス(茄子)、シシトウ(獅子唐)、ピーマン、オクラの撤去は10月18日(木)の週に行う。
今週、撤去を考えていたが、まだ実がなっているので、もう少し収穫してから撤去しましょう、とのこと。確かに今は丁度夏から秋への変わり目で端境期。葉物や根菜が収穫できるまでにはもう少し時間がかかるので、ナス、シシトウ、ピーマン、オクラを撤去してしまうと収穫できるものがなくなってしまうので納得。この撤去作業は結構時間がかかるし、その後を耕して肥料を入れてマルチを作るのも大変だ。子ども二人を見ながらこの作業をするのは大変だと思っていたので少しホッとした。
子どもたちは、と見ると外に出て遊んでいる。何をしているのか、気になるが、加藤さんの話をきかなければならないので確かめられない。
6.18日(木)、20日(土)、21日(日)の追加講習の日は色々やることが多いとのこと。
ナス、シシトウ、ピーマン、オクラを撤去してその後に肥料をやりマルチをかけて、コマツナ(小松菜)、ホウレンソウ(ほうれん草)の種を蒔く作業を一日でやってしまうのだ。というのも、この時期が種を蒔く最後のタイミングで、11月に入って蒔いた種は大きく育たないとのこと。作物を育て、収穫した後の土は酸性になっているので、それを中性化するために3週間ほど時間をかけるのが普通だそうだ。しかし、今回はこの時期に種を蒔かなければならないので、裏技を使うとのこと。アルカリ成分の多いイオウリンを肥料に混ぜて土に入れて中和を早めるそうだ。
7.雑草取りを丁寧に小まめにすること。
雑草も放っておけば隣の区画にも広がり、はびこってしまう。虫と同じで自分の畑だけの問題ではない。鎌などを使って根こそぎ取ることが大事だとのこと。
8.堆肥作りのためのゴミ捨て場のこと。
野菜の枝や葉っぱ、虫に食われた実などは堆肥を作る穴に捨てることになっているが、大きなものは細かく切り刻んで捨てること。育ち過ぎたオクラは硬くて調理できない、と言うので捨てて行く人がいるが、オクラは繊維質が強いので、そのままでは腐らず、堆肥にならないので、細かく切って捨てるようにとの注意があった。
講義は普段は1時間だが、今日は早く終わった。
いよいよ、私の区画での畑仕事だ。
一番の仕事は、カブ(蕪)とルッコラ、チンゲンサイ(青梗菜)の種を、トマト、キュウリ(胡瓜)を撤去した後に作ったマルチに蒔き、寒冷紗をかけること。
指で深さ1cmの穴を作り、その中にカブとチンゲンサイは3粒ずつ、ルッコラは5粒を入れ、土を軽くかぶせておく。これなら子どもでもできるので、穴を作らせ種を蒔いてもらう。種が小さいので子どもの手ではなかなか大変である。二人が僕も僕も、というので写真どころではない。それでも何とか蒔き終えた。彼らには自分が蒔いた種が育ったところを収穫する楽しみができたわけである。
カブの種
左から、カブ、ルッコラ、チンゲンサイの種、直径1mm程度。
寒冷紗をかけるの手伝ってもらおうとしたが、これは私の考えが甘かった。結局自分で全部やりました。
寒冷紗をかける二人
二人は、隣の畑との境界に立ててある柵の鉄パイプに雨水が溜まっているのを発見。これに土を入れてココア作りだと言って喫茶店ごっこみたいなことを始めた。そういうことで二人で遊んでくれれば手がかからないので助かる。何でも遊びのネタにしてしまうのですね。
ニンジンの間引きを確認して、ダイコン、ハクサイを間引いて、ひとつのマルチの穴に1本だけを残した。そして、寒冷紗を外した。
ダイコンの葉っぱは、栄養価が高いのでこれは持ち帰って食べることにする。ホウレンソウと同じかそれ以上に栄養があるとやさい.tvで学んだ。その後、カリフラワーのわき芽を丁寧に取って、今日の作業は終了。
作物の育ち具合
ハツカダイコンの芽が双葉から四葉になりました。
発芽が遅くて心配したジャガイモも順調に育っています。
キャベツもそれらしくなってきました。
今日の収穫
ナスが9本。オクラが5本。シシトウ多数。ピーマン1個。ダイコンの葉っぱ。写真の左端に写っているのはハクサイの葉っぱだがとげがあって食べられません。
7月〜9月の収穫の写真と比べると数も色も見劣りしますね。今が端境期だということがよくわかります。もうしばらくすれば冬の野菜が収穫できるようになります。
私が収穫の写真を撮っている間、子どもたちは今度は野菜の枝や葉っぱを捨てる穴のそばで遊び始めた。穴に落ちないように穴の周囲を歩く遊びだ。大人には小さな穴だが、子どもには崖っぷちに見えてスリルが味わえるのかもしれない。実に楽しそう。
翔馬君の畑デビューは無事終わりました。私が畑とグリーンハウスの間を移動するときは、ずっと付いてきてくれました。陽ちゃんのお父さん、何するの、という感じで好奇心いっぱいでした。一方、陽ちゃんは慣れているのか、マイペース。翔馬君が移動しても平気で何やらしています。そういうときは何かいたずらのネタを見つけた時が多いのですが。。。
帰り支度をしたあとの二人です。いい笑顔です。私もホッ。
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