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野菜畑日記 |
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野菜畑日記 2008年3月15日(土) まだ芽は出〜ないよ。 |
快晴。一層春めいてきました。今日は講義も作業もないのですが、畑の様子が気になるので畑まで出かけました。花粉症がひどいので、外に出ればさらにひどくなるのはわかっているのですが。。。作業がありませんので、陽太郎は今日はお休みです。
先週植えたジャガイモの芽が出ているようなら、その芽が伸びるようにマルチをそこだけ破ってやらなければ、と思って来ましたが、まだ芽は出ていません。一週間じゃ早過ぎるのですね。うちの区画だけじゃなく他の区画も同じです。
前夜雨が降りましたので丁度良いお湿りになりました。
今日の畑には誰もいません。ひっそりとしています。80ある全ての区画で、先週の作業が終わっていて、ジャガイモ、スイスチャード、カブ(蕪)、ダイコン(大根)、コマツナ(小松菜)、ホウレンソウ(ほうれん草)のマルチが張られています。まるで何かの模様のようです。
手前から3番目が野菜おやじが借りている区画です。
49番です。
全部で80区画あるこの野菜畑全体が、農業体験農園百匁の里です。百匁の里の名前は、このあたりが百匁柿産地だからです。畑の一角にある十数本の百匁柿の芽ももう出ています。
百匁柿の芽をクローズアップで撮ろうとしたら丁度カメラの電池が切れてしまいました。トホホ。また出直します。 |
野菜畑日記 2008年3月8日(土) 野菜作りの新年度が始まりました。 |
快晴です。
春めいてきました。野菜畑のある百匁の里に向かう途中で梅を見ました。とてもきれ
いでした。風が少しありますが、野菜作りを始めるには良いコンディション。作業を
始めるとすぐに温かくなり、上着はいらなくなりました。
9時50分に畑に到着。10時から加藤さんの講義を聴きます。今日は午前10時からと2時
からと2回の講義がありますが、この午前の部には30人ほどが集まりました。
自転車で通う人も結構います。
今日の作業は、3つ。
1.畝を作り、全体に重焼燐という肥料を撒く。
2.ジャガイモ(じゃが芋)の畝に肥料を入れ、種を植え、マルチを張る。
3.スイスチャード、カブ(蕪)、ダイコン(大根)、コマツナ(小松菜)、ホウレンソウ(ほうれん草)の畝に肥料を入れ、マルチを張り、種を蒔く準備をする。
畝作りは、区画全体を端から25cm、70cm、60cm、70cm、60cm、70cm、、、、に分割
し、全体に重焼燐という肥料を撒きます。70cmのところが作物を育てる畝になりま
す。
25cm、70cm、60cmを計り、目印に割り箸を立てます。
そして25cmと65cmのところを踏んで行きます。そこが畝と畝の間の通路になります。
踏まずに残った70cmのところが畝になるわけです。
畝を作ったら、畝全体に重焼燐を撒きます。加藤さんが事前に撒いてくださったのですが、先日の春一番で吹き飛ばされてしまったそうです。
これで、第一の作業は終了。
次はジャガイモの種を植えます。
去年の春はシンシアを植えましたが、今年は男爵を4個、シンシアを2個植えます。シンシアは小さいので、種芋は丸のまま植えます。男爵は少し大きいので、半分に切って切り口に木灰を付けて、切り口を下にして植えます。
深さ15cmほどに掘り、底に種芋を置き、強く押します。それから土をかけて強く押します。そして種芋と種芋の間に当たるところに肥料を置き、さらに土をかけ、マルチ
を張ります。この肥料は、加藤さんがブレンドした百匁の里のオリジナル肥料だそうです。
肥料は種芋と種芋の間に置くと加藤さんから教わったはずなのに、忘れてしまい、種芋の上にもかけてしまいました。そしたら、他の区画の女性が通りかかって、種芋の上にかけると肥料焼けするから種芋と種芋の間に肥料を置くようにとおっしゃっていたでしょ、と注意をしてくださいました。
あ、そうだった、とあわててやり直しました。注意していただき、助かりました。
土をかけた後、平らにして、マルチをかけて終了です。
去年はジャガイモにはマルチ
を掛けずに育てましたが、今年はかけることにします、と加藤さん。乾燥しているの
で保湿のためだそうです。雨水が蒸発してしまわないようにという配慮です。
マルチは一人ではうまくできません。一人で作業している人は近くで作業している人に助けてもらってマルチを張ります。うちの区画の向かい側の区画の女性が、手伝ってくださいました。助かりました。僕も彼女の区画のマルチを手伝いました。お互いさまです。
ジャガイモが終わると、一番西の畝にスイスチャード、カブ、ダイコン、コマツナの
種を蒔く準備をします。その隣の畝の半分にもホウレンソウの種まきの準備をします。
こちらにも百匁の里のオリジナル肥料を撒いてから、それからマルチを張りま
す。このマルチも手伝っていただいて、うまくできました。じゃがいものマルチは比
較的大きめの穴があいたものを使いましたが、こちらは小さな穴が5列になったもの
を使います。この5列の穴に種を蒔くのです。
それ以外の畝は、鍬を横に使って最初に撒いた重焼燐を鋤き込み、表面をならしてや
ります。
これで今日の作業は終わりました。2週間程度でジャガイモの芽が出てくるそうで
す。ジャガイモの芽が出てきたら、その芽のところだけマルチを破ってやり伸びやす
くしてやるのだそうです。
今日の作業が終わった僕の区画です。全部で80区画あるうちの49番です。手前が百匁
の里の中央の通路になります。
陽太郎は鍬で仕事がしたいと、自分から鍬を持って。。。足の踏み出し方がいいです
ね。5歳になりましたからね。今朝、自宅を出る前には、「僕、5歳になったから、お
母さんのこと、手伝うよ」と言っていました。期待しましょう。
畑にはまだ緑はありません。今は、赤茶色の土と、ところどころにマルチが見えるだ
けです。でも1ヶ月半もすれば少しずつ緑が見えてくるはずです。最初の収穫はいつ
頃かな。楽しみに待ちましょう。
本当は種芋の写真とか、肥料の写真とか、撮っておくべきなのですが、作業をしなが
らだとついつい忘れてしまいます。 |
2008年3月2日(日) 2007年度を振り返って。 |
いよいよ野菜畑の2008年度が始まります。来週の3月6日(木)、8日(土)、
9日(日)のいずれかで、百匁の里園主の加藤さんの初講義を受けて、2008年度
最初の作業が始まるのです。
講習会予定表には、次のような作業を行うと書いてあります。
じゃが芋に堆肥を入れ種まきをします。また、ほうれん草、かぶ、大根、小松菜、ス
イスチャードの準備として堆肥を全面にまき、マルチをします。
スイスチャードを除けば、去年経験済みの作業ばかりです。まあ、なんとかなるだろ
うと、今年は余裕があります。
さて、新年度の作業を来週に控えて、昨年度を振り返っておきましょう。
そうですね、五大ニュースとでもしましょうか。
1.オクラの花の美しさ
これは驚きました。初めて見たものですから。野菜の花がこんなにきれいなのか、
と。こういう言い方は野菜に失礼かもしれませんが。この花のおかげで、花の写真も
撮っておこうと思いましたし、「花も実もある野菜畑」という言葉も思いつきまし
た。花の写真が無ければ、野菜畑日記はもっと単調なものになっていたと思います。
2.一番の大仕事は、大根の畝作り
大根を植える前には、しっかり鍬で土を掘り起こしてやる必要があります。それも結構深く。大根が伸びる分だけの深さまで鍬を入れて土を柔らかくしてやるのです。こ
れをしっかりやっておかないと大根が堅い土に阻まれて曲がってしまうそうです。
そう聞いたものだから一所懸命に掘りました。光化学スモッグ警報が出た8月26日
(日)のことでした。いや、暑かったこと。30cmぐらい掘り起こすのは簡単にで
きるだが、60〜70cm掘り起こすとなると最初に掘り起こした土を脇によけた上
でさらに掘り起こさなければならないので、本当に大変なのです。くらくらして、ふ
らふらになりました。
その甲斐あってか、大根は豊作で、皆真っ直ぐに伸びていい形でした。味も素晴らし
かったです。
3.陽太郎は皆勤賞
百匁の里の一区画にキャンセルが出たから、引き継いでやってみませんか、と加藤さ
んに勧められたのが5月頃。
テレビ番組「やさい.tv」の中で、加藤さんのインタ
ビューだけでなく、野菜が育つところもテレビで紹介できればと思って借りることを決めまし
た。
ところが、番組は広告主が十分に集まらず6月末で終了に。これは大誤算でしたが、
野菜は育ちます。勝手に、伸び伸びと。生っている野菜を収穫してあげないと可愛そうだし、もったいないし、と思い、番組が終わってからも通うようになりました。
野菜畑日記は、番組が終わってほぼ1ヶ月が過ぎた7月29日(日)から始まっていま
す。その日の日記の最初の写真とテーマは、オクラの花でした。
オクラの実はすぐに大きくなります。実をつけて2日か3日で食べごろになりますが、こちらは平日は仕事で休めません。それでも毎週、週末には必ず畑に通いました。
一番美味しいときを外さずに収穫するのが野菜に対する礼儀です。週に一度じゃ足りないのですが、それでも週に一度でも来ないより増し。そう考えて通いました。
陽太郎が毎回一緒に来てくれたのも、通う助けになりました。僕一人だったらサボる日もあったかもしれません。
野菜畑日記を書き始めてから陽太郎は皆勤賞です。何が陽太郎にとって魅力的なの
か、よくわかりませんが、とにかく、毎回来てくれます。
百匁の里では野菜はもちろんよく育ちますが、陽太郎にとっても大変よい経験に違い
なく、きっと親が思っているよりも多くを学び成長しているに違いありません。
4.百匁の里の野菜は、うまい
野菜畑を続けられている理由のひとつは、採れる野菜が美味しいからです。土、太陽、そして指導者。美味しい野菜を育てるために欠かせません。だってこちらは素人です。それでも美味しい野菜が育つのは、自然条件と野菜を育てるノウハウの二つが
しっかりしているからです。
加藤さんは、日本ベジタブル&フルーツマイスター協会主催の第2回べジフルサミッ
トの枝豆品評会でべジフルサミット野菜ソムリエ賞を受賞されました。それと同じ枝豆(湯上り娘)を僕たちも育てるのですから美味しいはずです。
とうもろこしも美味しかった。これは畑で生で食べてしまいましたが、本当に甘くて美味しかった。
他の野菜ももちろんうまかった。里芋の親芋などは、小売には回りませんので、これはもう畑で野菜を作るものの特権ですね。
5.数十年ぶりの霜柱
今年の冬は、その前の冬よりも寒く、冬らしい冬でした。百匁の里には立派な霜柱が
立ちました。霜柱をサクサク踏む。日が当たると解けてぐちゃぐちゃにぬかるむ。子どもの頃に経験して忘れていた感触を久しぶりに思い出しました。
野菜畑は、自然に触れるまたとない機会を提供してくれます。ここには季節の移り変
わりが目に見える形で進行します。昆虫もここにはたくさんやってきます。トンボ捕り、今日はどこまで行ったやら、と母が心配した子どもの頃を思い出します。
今年もまた、自然を五感で感じられる野菜作りが始まります。 |
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