野菜畑日記 2008年4月26日(土) 豆の芽は鳥の好物なるほどと |
うす曇、今にも雨が降りそうな空です。
畑に向かう道で藤の花を見ました。
つつじも咲き始めました。畑の周りに花が増えました。
農業体験農園 百匁の里の全景です。
先週、ナス、ピーマン、シシトウ、トマト、キュウリの支柱を立てたので、全ての畝に手が入りました。
いよいよこれから緑が濃くなっていきます。支柱に蔓が絡まり、花が咲き、収穫できるようになります。
今日は講義はありませんが、トウモロコシとツルナシインゲン(蔓無し隠元)の畝にかけてあるパオパオを外しました。
パオパオは通気のよい薄い布のようなもので、鳥が若い芽を食べてしまうのを防ぐためにかけてあります。インゲン、エダマメ(枝豆)、チャマメ(茶豆)などの若い芽は鳥たちの大好物なのだそうです。
先週種を蒔いたチャマメの若芽です。発芽したばかり。なるほど、鳥が好きそうですね。
パオパオをかけてあるのは二畝。インゲンとトウモロコシの畝とエダマメとチャマメの畝です。
チャマメとエダマメのパオパオは外さない方が良さそうです。そこで、トウモロコシとインゲンの畝のパオパオだけを外すことにしました。
パオパオの上から見ると、こんな風に見えます。大分育っています。
高さ4〜5cm。このままにしておくと、パオパオと葉っぱが擦れてしまい、育ちません。それで外すのです。パオパオを外すと、インゲンとトウモロコシの若芽が出てきました。
右がインゲン、左がトウモロコシ(ゴールドラッシュ)。よく育っています。箱入り娘を世間の風に当てるみたいな感じです。
パオパオを外す件について園主の加藤さんに電話で確認したところ、やはり今日外すのはインゲンとトウモロコシの畝だけで良いとのことでした。
チャマメは鳥に食べられちゃいますよ、とのこと。やっぱりそうですよね、と納得。
その際、加藤さんから、時間があるならトマトとミニトマトの苗を植えても良いですよ、とおっしゃいました。それなら、と、トマトとミニトマトの苗植えもすることにしました。
先週準備をした畝にミニトマトの苗を2本、トマトの苗を4本、植えました。定植して土をかぶせ、水をかけます。しばらくおいてもう一度水をかけてやります。この後雨が降りそうなので、あまり沢山かけないようにしました。
定植して先週立てた支柱に結わえます。茎が倒れないようにします。
右がミニトマト、左がトマトの苗です。黄色い花をいくつかつけています。うまくできました。
来週は、ナス(茄子)とシシトウ(獅子唐)、ピーマン、キュウリ(胡瓜)を植えます。
これらの野菜は花も咲きますので、畑が一段と明るくなります。楽しみです。
今日の作業はここまでです。後はそのほかの作物の状態を見ておきます。
スイスチャードの芽が出ました。赤い葉脈が見えます。大きくなったらどんな風になるのでしょう。
左がダイコン(大根)、右がカブ(蕪)です。同じ時期に種を蒔いたのですが、こんなに大きさが違います。
コマツナ(小松菜)です。秋蒔きのものとは葉の色艶が違います。秋蒔きのものの方が緑が薄いのです。
秋蒔きのコマツナは葉っぱの緑色が濃い。今年1月6日に撮った写真です。
キャベツです。順調に育っています。
ホウレンソウ(ほうれん草)は、5cmぐらいになってきました。丸い葉っぱと細い葉っぱが混じっています。面白いですね。
心配なのがタマネギ(玉葱)です。根元が少ししっかりしてきたようにも見えますが、でもまだまだ頼りない。
エダマメです。湯上り娘という品種だそうです。チャマメの品種は香り姫。どちらも若い女性というのが不思議。何か理由があるのかしら。
トウモロコシ(ゆめのコーン)です。背丈は5〜6cmぐらいですが、トウモロコシの実を包む葉っぱの形になっているのが面白いですね。
私の区画です。手前がインゲンとトウモロコシの畝。その奥がパオパオで覆われているエダマメとチャマメの畝です。その奥の左に見えるのがジャガイモ、その隣がサトイモを植えたところですが、まだ芽は出てきません。その奥が今日植えたトマト。その右にキュウリを植えます。その奥がナス、シシトウ、ピーマンの畝、その奥にホウレンソウ、タマネギ、キャベツ。そしてその先に見える寒冷紗までが、一区画です。
寒冷紗の中にはスイスチャード、カブ、ダイコン、コマツナが育っています。
今週も陽太郎はお休みです。夕方ちょっとした行事があるので、今日は家で待機です。畑に来ると、「あれ、今日はお子さんはどうしたの」、「今日は一緒じゃないの」と声をかけてくださる方がいらっしゃいます。ありがたいこと。来週は陽太郎も一緒に来られそうです。 |
野菜畑日記 2008年4月20日(日) マルチ張り支柱を立てて茄子の夢 |
風が強い。これでは今日の仕事は手こずるぞ、と独り言。陽太郎の助けもないし。陽太郎は、昨日からおばあちゃんの家にお泊り。先週に続き今週も野菜おやじ一人で作業をします。
畑に向かう途中にハナミズキが白い花を咲かせていました。緑と白のコントラストがきれいです。日本の春は美しい。
午前10時から加藤園主の講義を聴きます。この講義のときに種や苗が配られ、種の蒔き方、苗の植え方、肥料のやり方、マルチの張り方などを教わります。講義を聴かないとお手上げです。先週から講義をされる道具部屋兼集会室にマイクとスピーカーが導入されました。講義が聞き取りやすくなりました。
今日はたくさんの作業をしなければなりません。
1. チャマメ(茶豆)の種蒔き
2. ジャガイモ(じゃが芋)の芽欠き
3. タマネギ(玉葱)の周りに肥料をやる
4. ナス(茄子)、シシトウ(獅子唐)、ピーマン、キュウリ(胡瓜)、ミニトマト、トマトを植える畝を作り、肥料をやり、マルチを張り、支柱を立てます。
まず、チャマメの種を蒔きました。チャマメの種は文字通り茶色をしています。人差し指の第一関節の深さの穴を掘り、そこに2〜3粒を入れます。
次にジャガイモの芽欠きですが、私の区画のジャガイモはそれぞれの種芋から2個ずつしか芽が出ていませんので、芽欠きの必要がありません。ジャガイモは6つの種芋全てから芽が出ました。ひとつの芋から二つずつ芽が出ています。順調なようです。
それから、タマネギの周囲に円を描き、その6箇所に小さな穴を掘り、肥料を6粒ずつ入れていきます。6粒と言っても一粒3〜5mm、数えて入れるのが大変でした。タマネギは先週までは地表に寝たままでしたが、ようやく立ってきました。他の畑のタマネギよりも植えるのが遅かったので、成長が遅いですが、それでもなんとか育っています。
さて、いよいよ、ナス、シシトウ、ピーマン、キュウリ、ミニトマト、トマトの畝作りです。
ナス、シシトウ、ピーマンをひとつの畝に、キュウリ、ミニトマト、トマトをもうひとつの畝に作ります。
まず、肥料を入れます。肥料は、加藤さん特性肥料と米ぬか。特性肥料は堆肥と化成肥料を混ぜたものです。根が垂直に伸びる方向を避けたところを地中10cmほどの深さに堀り、特性肥料を入れます。今年は雨が多いのであまり深くしない方がよいとのこと。
肥料を入れた後、土をかぶせます。それから畝全体に米ぬかを蒔き、鍬の横を使って土と混ぜ合わせます。そして平たくならしてマルチを張ります。風が強いので一人で張るのは無理です。お隣さんに助けていただきました。
マルチを張った後、支柱を立てます。キュウリ、ミニトマト、トマトの畝には長さ2m40cmの支柱を使っておよそ2mぐらいの支柱を組みます。土から立ち上げた支柱を地上150cmぐらいのところで交差させ、その交差したところに1本の支柱を横たわせ、荷造り紐で結わえつけます。
ナス、シシトウ、ピーマンの支柱は長さ1m40cmぐらいのものを使います。シシトウ、ピーマンの支柱は茎の近くに地表から垂直に立てます。ナスの支柱は地上50cmほどで交差させておきます。
5月1日以降、ナス、シシトウ、ピーマン、キュウリ、ミニトマト、トマトの苗を植えつけます。そうすると10坪の区画の7つの畝全てが作付けされることになります。楽しみです。
スイスチャード、カブ(蕪)、ダイコン(大根)、コマツナ(小松菜)、ホウレンソウ(ほうれん草)も全て芽を出しました。
(カブの若芽)
(ダイコンの若芽)
カブもダイコンもアブラナ科ですからよく似ています。コマツナも同じアブラナ科です。とても似ていて、見分けがつかないほどです。
キャベツも順調に育っています。
(キャベツ)
この農園は、農業体験農園 百匁の里と言います。農園の一角に名前の由来となった百匁柿が10数本あります。年末にすっかり葉を落としましたが、春の訪れとともに芽吹き、今は黄緑色の柔らかな葉を付けています。ここにも春が生きています。
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野菜畑日記 2008年4月12日(土) 土を割り芽を出す双葉の愛らしさ |
快晴微風。昨日までの雨で土も程よく水気を含み、畑仕事にはふさわしい。
先週、種を蒔いたカブ(蕪)、ダイコン(大根)、コマツナ(小松菜)の芽が出ました。
葉の大きさは1cmにも足りませんが、土を割り、押し上げて芽を出しました。可愛いもんです。
コマツナの双葉
左がカブ、右がダイコンの双葉
コマツナもカブもダイコンも、アブラナ科ですから、双葉はとても似ています。
同じときに種を蒔いたスイスチャード、ホウレンソウはまだ芽が出ていません。もう少し待ちましょう。
やはり先週苗を植え付けたタマネギ(玉葱)が元気がありません。葉っぱは緑色をしていますので、大丈夫だとは思いますが、葉が寝たままなので心配です。
先週二つ芽を出したジャガイモは、新たに五つ芽を出しました。どれも元気です。
キャベツもすくすく育っています。
まだキャベツらしくないのに、もう虫が食べた跡が見えます。
虫もやるもんだな、と感心していたら、蝶々が飛んできました。もう成虫になっているのです。この一年、虫とも付き合っていかなきゃなりません。
虫は受粉を助けてくれますから、悪いことばかりではありません。虫がいない畑というのは、農薬まみれになっているわけで、それはむしろ危ない。それから虫は自由に飛びますので、人間世界の境界とは無縁です。自分の区画だけ、自分の畑だけ虫がいないようにすることは不可能です。
キャベツとキャベツの間に肥料を置きました。
今日はまず、サトイモ(里芋)の種芋を植えました。サトイモは4個の種芋を植えました。ジャガイモのときと同じ要領です。ジャガイモでは肥料の入れ方を間違えてやり直しましたので、今回は慎重に間違えないようにやりました。
来週以降に同じ畝にヤツガシラ(八頭)2個を植えますので、その場所を残して植えました。種芋と種芋の間に、芋にかからないように肥料を置いてやります。
次に、インゲン(隠元豆)、エダマメ(枝豆)、トウモロコシ(ゴールドラッシュと、ゆめのコーン)の種を蒔きました。種を蒔く前に、肥料を入れ、マルチをかけました。マルチを掛けるのは端を押さえる必要がありますが、陽太郎が手伝ってくれて、うまくいきました。
陽太郎の手伝いもだんだん様になってきました。
なかなかやるな、と思っていると、通路に鍬で線路を書いています。陽太郎は電車が大好きなので、画用紙にも線路を書きますが、土のキャンバスでもまず描くのは線路です。
インゲンの種です。
人差し指の第一関節ぐらいの深さの穴に2〜3粒を蒔きました。
ゆめのコーンの種です。これもインゲンと同じ深さの穴に2〜3粒を蒔きました。
ゴールドラッシュの種も同様です。
エダマメの種も同じ深さに2〜3粒を蒔きました。来週以降にチャマメ(茶豆)の種を蒔くので、その場所を残しておきます。
エダマメやインゲン、トウモロコシの若芽は鳥の大好物で、鳥たちが来て食べてしまうそうです。そこで、パオパオをかけました。
他の区画からは1週間分作業が遅れていましたが、今日で追いつきました。
今日は暖かく、とてもよい畑仕事日和でした。鍬を使っていると額に汗が流れました。穏やかな気候で仕事がはかどりました。 |
野菜畑日記 2008年4月6日(日) 土温む 種蒔く穴を掘る指に |
ジャガイモ(じゃが芋)の芽が出ました。3月8日(土)に種芋を植えましたのでほぼ1ヶ月ぶりです。種芋は男爵を4個、シンシアを2個、全部で6個植えました。残りのものもそろそろ芽を出すでしょう。
快晴微風。爽やかな春の陽気です。大泉学園通りの桜は花吹雪。美しい散り際を見せていました。
久しぶりの畑です。来ようと思った日が大雨だったり、ちょっとした事件があったり、仕事が変わったり、でなかなか来られませんでした。
我が家の区画だけが寒冷紗がありません。そこだけ櫛の歯が抜けたようになっています。
さあ、今日は頑張って追いつかなければ。
今日の仕事は、次のとおり。
1.タマネギ(玉葱)の苗植え。
2.スイスチャード、カブ(蕪)、ダイコン(青首大根)、コマツナ(小松菜)、ホウレンソウ(ほうれん草)の種を蒔く。
3.スイスチャード、カブ、ダイコン、コマツナの種を植えた後、寒冷紗をかける。
4.できたら、エダマメ(枝豆)とトウモロコシを植える予定の畝に肥料を入れ、マルチを張る。
これだけのことをしなければ、他の畑には追いつきません。でも、一人で一日でできるかなあ。
タマネギを植えます。全部で10株あります。マルチの5つの穴で2列。タマネギの根が地面に垂直にまっすぐ伸びるように植える必要があります。
実は、タマネギの苗をいただいたのは3月20日のこと。それから2週間半も自宅で保管していましたから、少しくたびれているようです。うまく根付いてくれるとよいのですが。
他の畑のタマネギはとても元気です。それに比べて、我が家のタマネギの元気のないこと。心配です。
タマネギの向こうに見えるのは、キャベツです。我が家のキャベツも写真のようにすくすくと育っています。この2週間、来られなかった間に加藤さんが苗を植え付けて下さったのです。ありがたいこと。
さて、いよいよ種蒔きです。前回張ったマルチの穴のひとつひとつに種を蒔いていきます。
タマネギの隣にホウレンソウを蒔きます。4〜5粒ずつを蒔きます。
第一関節ぐらいの深さまで人差し指で穴をあけ、そこに種を入れます。土に指を立てぐいっと差し込むと土の温もりが感じられます。あ、春だなあ。これが氷柱のような霜柱を作った同じ土とは思えないほどです。
それから、やはり前回マルチを張ったキャベツ、タマネギ、ホウレンソウの畝の西隣の畝に、スイスチャード、カブ、ダイコン、コマツナの種を蒔き、全体に寒冷紗をかけます。
それぞれの穴に、スイスチャードの種は2粒ずつ、カブは5粒、ダイコンは2〜3粒、コマツナは5粒ほどを蒔きます。
このように一粒ではなく数粒をひとつの穴に入れるのには理由があります。加藤さんの受け売りですが、これは種を競争させるためです。
1粒だけだと種が甘えてしまってよく育たなくなるのだそうです。数粒が同じ穴にあると競争してなんとか大きく育とうとするのだそうです。数粒植えたあと、数株芽を出しますが、それから一株ずつ疎き(おろぬき)、最後に立派なものを一株だけ残し、それを収穫するのです。疎いたものは、捨てるのではなく食べるのです。採れ立ての若い野菜は、とても美味しくて、それをいただけるのは畑仕事をするものに与えられた特権です。
これからが楽しみです。
下の写真は、上から順に、スイスチャード、カブ、ダイコン、コマツナ、ホウレンソウの種です。スイスチャードの種は、とても不思議な形をしています。ゴツゴツしていて丸い形の他の種とはとても違っています。
種蒔きが終わると、全体に寒冷紗をかけます。
なんとか一人で無事に終えました。
そこだけ櫛の歯が抜けたようになっていた場所に寒冷紗がかかり、他の畑と同じになりました。
でも、まだ手前の二畝のマルチがかかっていません。マルチをかけるにはその前に肥料を入れてやる必要がありますが、今日は先ほど加藤さんが帰ってしまわれたので、どこに肥料があるかわかりません。この作業は来週に回すことにしましょう。
昼過ぎの畑には私がひとり。仕事がはかどりました。一人で土に向かっているといろいろな音が聞こえてきます。鳥の鳴き声、通りを自転車で過ぎる子どもの声、親子の会話、遠くで響くパトカーや救急車のサイレン。。。ぽかぽかと温かくシャツの袖をたくし上げても暑く感じるぐらいです。贅沢な時間です。
百匁の里の百匁柿も緑の若葉が出てきました。
柿の木の枝にも春が来ています。
日の光若葉輝く百匁柿 |