マルチってなあに。
友人から質問を受けました。
え、マルチって、あ、あれだろ。ビニールシートに等間隔に丸い穴が開いていて、種を蒔く前に土を覆って、その丸い穴のひとつひとつのところに土を掘って種を蒔いていく、あのビニールシートのことだろ。
え、なんでマルチって呼ぶのかって?
そ、それは、その、ほら、マルチメディアとかマルチスクリーンとか言うじゃない。マルチって複数という意味があるじゃない、丸い穴がたくさん開いているからじゃないの。つまり、マルチホールビニールシート。。。。
と冷や汗をかきましたが、これが大嘘でした。ごめんなさい。
マルチはマルチでもマルチメディアはmulti-media、畑で使うマルチはmulchingでした。マルチング(mulching)という言葉があるのだそうです。
これを辞書=大辞林で調べますと、
土壌の乾燥や多湿、地温の上昇などを防ぐため、わらやビニールで耕地をおおうこと。
とあります。
英辞郎で調べますと、
mulching
【名】
マルチング◆保温や保水の目的でビニールシートなどを樹木の周囲に覆うこと
とあります。
つまり、根ぎわを覆う農法なのですね。覆うものは、藁、草、苔、ビニールシート、紙などあり、ビニールシートも透明のものだけでなく、黒いものもあるそうです。
いやあ、ずぶの素人で、講師の言うまま作業してまして、語源を考えたりしたことはなかったのです。わが畑ではmulchingはビニールシートだけを使ってきましたので、マルチと言えばビニールシートと単純に決め付けておりました。
思い込みは怖いですね。